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「作文のテーマが全然思いつかない」——長男(小3)がそう言いながらいじけて何もしない状態が続いたのは、夏休みが始まってすぐのことです。
今年の長男の夏休みの宿題は、去年と変わりました。読書感想文がなくなり、作文のみになったのです。テーマは自由、「生活の中で心が動いたこと」という条件だけ。
初めての「テーマ自由の作文」に、長男は大苦戦しました。
「書けない」のリアル
長男の最初の反応は「何も思いつかない」でした。
テーマが全く出てこず、いじけて何もしない状態が続きました。少し経ってやっと本人から出てきたテーマは、体験の裏付けがなくて原稿用紙3枚はとても書けないもの。「それは難しいね」と伝えると、また止まってしまいました。
「何を書けばいいかわからない」という状態は、やる気の問題だけではないと感じます。テーマが見つからないのは、自分の体験と「作文になること」がつながっていないからです。ここを整理してあげるのが、親の出番だと思っています。
手伝い① テーマの選択肢を5つ出して、選ばせた
長男が最初に「人体について書く」と言い出しました。「それ、3枚分書けそう?」と聞くと、黙ってしまいました(笑)。体験の裏付けがないテーマだと、書き出しても途中で詰まります。
そこで私がやったのは「こういうテーマはどう?」と5つほど選択肢を出して、本人に選ばせることです。
テーマを決めてあげるのではなく、選択肢を渡すのがポイントです。親が決めると「やらされ感」が出て、書く意欲が下がります。選択肢の中から本人が選ぶと、多少なりとも「自分で決めた」という気持ちが生まれます。選択肢を出すときは「自分が体験したことがあるか」「3枚分書けそうか」を一緒に確認するといいと思います。
長男はやっているスポーツを選びました。そのスポーツでできるようになったことがある、という体験があったので、そこについて書けると判断したようです。
手伝い② 「はじめ・なか・おわり」3分割メモを作ってから書く
テーマが決まっても、すぐに原稿用紙に向かわせると詰まります。
私はGoogleで作文の書き方を検索して、「はじめ・なか・おわり」の3分割で構成を整理することにしました。箇条書きで「書くこと」をメモして渡してから、原稿用紙に書き始める流れです。
| パート | 書く内容の例 |
|---|---|
| はじめ | テーマの紹介と一番言いたいこと |
| なか | 具体的な出来事・そう思った理由・気持ちの変化 |
| おわり | 気持ちのまとめ・これからどうしたいか |
原稿用紙に向かう前にこのメモを作っておくと、「次に何を書けばいいかわからない」で止まる回数がぐっと減ります。書く内容が決まっているから、あとは文にするだけになるからです。
書き上げた原稿用紙(左・内容はぼかし済み)と構成メモ(右・再現)。
進め方はその子に合わせていい
長男の場合、翌日に持ち越すとテーマや構成を忘れてしまいます。「書こうとしたこと」が頭から抜けてしまうタイプなので、私は1日で完成させることを選びました。何度も詰まって休憩ばかりでしたが、お尻を叩きながらその日のうちに仕上げました。
ただ、これはあくまで我が家のやり方です。
「今日は構成だけ」「今日ははじめだけ」と分けて進める方法もあります。子どもの集中力は長く続かないし、無理に進めると作文そのものが嫌いになってしまいます。翌日に気持ちを切り替えて再開する方がうまくいく子もいると思います。
1日で終わらせる・分けて進める、どちらが正解ということはありません。その子の集中力と気持ちに合わせて選ぶのが一番です。
完成度より「自分で書き切ったこと」
長男は書いたものを私にも見せません。読書感想文のときから同じで、親に読まれることが恥ずかしいようです。なので最終的に何を書いたか、正直よく知りません。
クオリティが高いとは思っていません(笑)。でも、それでいいと思っています。
ヒントを出しながら伴走しても、実際に書いたのは長男本人です。クチャクチャな文章でも、自分で書き切った経験が来年につながります。「提出できればOK」くらいの気持ちで割り切ることが、親も子どもも楽になるコツだと感じています。
AIを使うなら「部分的に」
2026年の夏、作文を全部AIに書かせるという選択をする家庭も出てきています。身近で「AIで書いたと言っている子の作品が選ばれていた」という話を耳にしたこともあります(あくまで伝聞です)。
全部任せることの問題は、本人の学びが消えることです。「テーマを考える」「構成を組み立てる」「自分の言葉で書く」——この過程に作文を書く意味があります。
使うなら「どんなテーマがあるか考えてほしい」「このテーマで構成を考えて」など、部分的な使い方がいいと思います。私が長男にやったこと(テーマの選択肢を出す、構成の型を教える)も、考え方としては同じです。手伝い方の参考にしてもらえれば。
まとめ
- テーマが決まらないのはやる気の問題だけではない。体験と「書けること」がつながっていないから
- 親がテーマを決めるのではなく、選択肢を出して本人に選ばせる
- 原稿用紙の前に**「はじめ・なか・おわり」メモ**を作ると詰まりにくくなる
- 1日で終わらせるか分けて進めるかは、その子の集中力に合わせて
- 完成度より「自分で書き切った事実」を大事にする。提出できればOK
- AIを使うなら全部任せず、テーマや構成を考えさせる部分的な使い方で
夏休みの作文、一緒に乗り越えましょう。宿題を前半に終わらせる我が家のやり方はこちらの記事、学習習慣づくりについてはこちらの記事も参考にしてみてください。